稜線から見る陶ヶ岳(右) |
歩行距離 | 5.4km |
所要時間 | 3時間35分 |
累積標高差 | (+) 469m (-) 469m |
コース | 亀山登山口11:45 → 亀山12:20 → 火ノ山13:25 → 陶ヶ岳14:15 → 陶ヶ岳登山口15:00 → 亀山登山口15:20 |
山口県も梅雨に入り天気予報を見ると雨の日が続く。だが今日の山口県は、梅雨の合間で高気圧中に入り一日中晴天が続く。朝急に思い立ち、以前から登ろうと思っていた火ノ山と陶ヶ岳に登ることにする。11:30セミナーセンターの裏にある同センターの第8駐車場に到着する。車をそこに停めさせてもらい出発する。駐車場の右手にある亀山登山口に入る。
なだらかな樹林帯の道に入りまもなく分岐点に達する。右手に行く道は、石垣の登山道があるようだが、登山道が不完全で危険があるため通行禁止となっていた。個人の判断で通行禁止されたようだ。事故でもあれば大変なので正しい判断かもしれないと思う。分岐点の左手には石垣があり梯子が架けられている。梯子を上るといきなり急登が始まる。要所に張ってあるロープを掴み慎重に登って行く。
息を切らせ急登を登る。標高300mの山とはいえ登りがいのある山だ。前方に亀山西側にせり出した巨岸壁が姿を現す。その岸壁右手の岩場の急登をロープを掴みながらよじ登る。視界がよく素晴らしい眺望が広がる。左手は岩の断崖になり、少し怖い。冷や冷やしながら慎重に登る。登山道ぞいには沢山のヤマツツジが咲いている。急登を登り切り、亀山山頂(300m)に達する。山頂からは、南の展望が広がり瀬戸内海と国東半島、その向こうには由布岳と鶴見岳が見える。低山特有の素晴らし眺望だ。今日の視界は最高だ。山頂の岩の上で昼メシを食べる。
昼メシの後、道標に従い火ノ山方向に進む。大展望を見ながら絶壁の道を歩く。ロープの張ってある急登を下る。なだらかな鞍部の林を通過し。達し再び急登を登り返す。振り返ると大きな亀山が見える。小さいアップダウンの遠下山(250m)、梅ノ木山(280m)を通過する。日差しが強く汗が噴き出る。再び急登を登りきり、火ノ山への分岐を左に折れ直ぐに火ノ山山頂(303.6m)に達する。山頂には小祠があり、石鎚神が祀られる。山頂の周囲にせりだした岩場からの展望は最高だ。歩いてきた山々とその稜線、その向こうの瀬戸内海、西側には名田島の広々とした田園風景が広がる。(当日夕方のローカルニュースでちょうど名田島の麦刈りのニュースが放映されていた。)
火ノ山から天神山(陶二の岳?)に向かう。急登を下り、ふたたび急登を登り返し陶ニの岳(252m)に達する。今日は何回のアップダウンを繰り返しただろうか。かなりのハードなコースだ。この縦走路は、トレーニングにちょうどいい山かもしれない。ふたたび急登を下って行くと、ごつごつした岩の上に標識が見える。陶ヶ岳だ。標高は230mとはいえ険しく、実に印象的な山容をしている。陶一の岳を通過し、縦走路最後のピークである陶ヶ岳山頂に達する。陶ヶ岳から崖のような急登を下り、陶ヶ岳観音堂跡地を経て、樹林帯の快適な登山道を下る。陶ヶ岳登山口までくる。近くには、幕末期、長州藩の藩医となった松永周甫が作った薬園跡がある。舗装道を歩き、車が置いてある第8駐車場まで県道194号線を下る。歩いてきた山々を右手に見ながら15分で駐車場に帰着する。今回のミニ縦走は、山登りのさまざまな要素が詰まった充実の山旅であった。
松永周甫薬園跡と遺存植物(現地の解説)
この地は江戸時代末に医家松永周甫が開いた薬園の跡である。松永周甫は文化13年(1816)萩に生まれ、天保11年(1840)のときに山口県名田島に移って医業を開いた。医業のかたわら本草学(植物学)にも造詣が深く、たびたび諸国に遊学し、各地で薬草や珍樹を採取して、嘉永5年(1852)からこの地を開いて薬園をつくり多年薬園を経営した。当時の記録を見ると586種の植物が植えられていた。松永周甫は慶応2年(1866)一代藩医となり、本草生育方頭取に命じられた。またシーボルトとも交遊があった。更に周甫は薬草園の経営だけでなく、山林砂防荒地開発などにより土地改良、農業改善にも貢献した。明治19年6月71才で没した。
山口県セミナーパークの裏の駐車場に車を置く |
ムラサキカタバミ(紫傍食) |
亀山登山口に入る |
亀山を見上げる 危険な登山道らしく、通行止めの注意書がる↑ |
そのすぐ左の石垣に梯子がかけられいる |
急登を登る |
岩場の急登になる |
断崖の向こうに瀬戸内海・国東半島が見える |
分岐を過ぎる |
〜ツツジが咲く |
亀山山頂(300m)に到着する |
亀山山頂にの岩の上からの眺望 | 亀山で昼メシ 火の山・陶ヶ岳に向かう |
樹林帯の鞍部を通過する |
亀山を振り返る |
遠下山(250m)を通過する |
名田島の田園の向こうに小郡の町並みを見る。右の山は火ノ山。 亀山方向を見る |
〜ツツジ |
梅ノ木山を通過する |
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火の山山頂(303.6m)に達する |
火の山山頂にて |
火の山山頂から名田島を見る 火の山山頂から名田島を見る・キララドームも見える |
〜ツツジ |
陶ヶ岳を目指す |
天神山と陶ヶ岳を見る |
火の山を振り返る |
天神山(陶ニの岳)を通過する |
・・・ |
陶ヶ岳(右)が目の前に迫る |
陶ヶ岳山頂はもうすぐ |
陶一の岳を通過する 陶ヶ岳山頂に達する |
陶ヶ岳山頂から楞厳寺山がよく見える |
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陶ヶ岳から山麓に下る 山麓には松永周甫の薬園跡がある |
陶ヶ岳山頂から山麓を見る。 |
陶ヶ岳山頂付近からの眺望 天神山付近から北側方向を見る。 陶ヶ岳山頂から火ノ山方向を見る。 県道194号線沿いにセミナーパークまで戻る・歩いてきた稜線を見る |
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